2012年9月24日月曜日

燻煙乾燥と燻製

この夏作った、燻煙小屋特製?! チキンとイワナの燻製。他にチーズ
や卵、沢庵が酸っぱくなるころには「燻りがっこもどき」も作ります!
我が家の木工小屋の横には、怪しい?大きな箱があります。小さい立方体の上に大きな(2間角位)立方体が乗っている感じ。なので、私なんか見ているとドキドキするくらい不安定なバランス。

そして、この箱の正体は「燻煙小屋」。燻煙乾燥とか燻蒸と言われるのですが、生木(乾燥していない生の木)を木工ロクロで荒挽き(例えばお椀なら、分厚〜いお椀を想像して見てください!)した物を煙で燻すように乾燥させる乾燥工程の一つです。
この燻煙乾燥は約2週間続き、その後又木工小屋の中に積んで更に何ヶ月も乾燥させます。この方法は漆屋独特のものだそうですが、スピードを求められ人工乾燥も発達した時代を乗り越えてよく生き残ったものだと感心してしまいます。
良い所は、防虫防腐作用があるのと、(低温でゆっくり乾燥させるので)木が暴れたり荒れたりしないことだそうです。
この話でいつも思い出すのが「短期間でダイエットするとすぐにリバウンドする」とか「一夜漬けで覚えた事は試験が終わると忘れちゃう」とか・・・身に覚えがあり過ぎる・・・・・

そしてそして・・・
利彦がこの燻煙乾燥を始めると、ついでに出来るのが「燻製」。
ソミュール液につけておいた色々を、網に乗せて小屋の中に吊るします。
チップはその時々で栗や桂や欅や桜・・・ロクロ引きした時に出る木屑だけれど、十分美味しい燻製になります。